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欲しかったのはただ・・・ 5
ゾロは、しっかりとサンジを抱きしめたまま、
こう呟いた。


「俺は・・・どれだけお前を憎んだだろうな。」


サンジの息が詰まる。

まだ壊れる心があったのかと逆に驚いた。

「ならいっそ・・・いっそ殺してくれよ!!!
・・・ううん・・・こんな回りくどいことなんかしないでっ・・・
死んでくれって・・・一言言ってくれたら俺・・・」

恐らく、ゾロの言うままに自らの命を絶っていた。・・・と
ゾロの首筋に顔を埋めながら叫んだ。


「俺・・・おにいちゃんに、何か嫌われるようなことした?
何がいけなかったんだよ・・・」

逞しい身体に縋る。
自分を犯し、支配したこの熱い体。
それに、必死でしがみついて、サンジはゾロの真実を知りたがった。

ゾロは、サンジのさらさらとした金髪を撫でる。
それは、先ほど自分を憎んでいると言った者のそれにしてはあまりに愛情に溢れている手つきで、サンジは余計に混乱した。


「昔・・・そう・・・お前が、親父のことを嫌いだと言ったことがあるだろう。
他愛もない親子喧嘩だ・・・。お前はおぼえていねぇかもしれねぇな。」

ふとゾロの手が止まり、強い視線がサンジを貫く。

「俺はそれが許せなかった。」

「え?」

「初めはその意味がわからなかったよ。自分の気持ちがわからなくてずいぶん荒れた。」

荒れていた・・・のだろうか。
幼い頃、サンジの世界の全ては、兄を中心に回っていたのに。
こうして、思い出してみても、サンジには良くわからなかった。

ゾロが隠していたのか、それとも、表面しか自分は見ていなかったのか。

「だがしばらしくて悟った。

俺は、お前が誰かを嫌っているという事が嫌だったんだ。」

サンジはゾロの言っている事の意味がわからなくて、きゅっと唇を噛み締めた。
例えばそれが、サンジが誰かを好きだと言った事に対する嫉妬なら理解できる。
しかし、なぜ人を嫌うことでゾロが怒るのか・・・?

「わからねぇか?
まぁいい・・・それを悟った後、俺は自分の思考にゾッとしたもんだ。」

ゾロは、そっとサンジの首に手をやり、少しだけ力を込めた。
息が詰まるというわけではない。
しかし、少しゾロが力を込めれば、今の自分など簡単に殺されてしまいそうな現状に、
無意識に怯えて、ふるっと身体を振るわせた。

ゾロはそんなサンジを、目を細めながら見つめる。

「俺はきっと・・・お前が、俺以外のことを思うようなことがあったら、
いつかお前を殺してしまうと思った。」

ゾロの目は真剣だった。
もともと嘘は言わない男だ。殺すといえば、きっと本当に殺すだろう。


「だが・・・」

するりと、首に回した手を解いて、頬に添える。

「お前を殺してしまうには・・・俺はお前を愛しすぎた。」

目を細めて、ゾロはサンジを見つめた。
何度も頬を撫でて、髪を梳いた。

「だったら俺はどうすればいい・・・考えた結果、俺の出した結論はただ一つ。
お前も俺と同じ思いを抱けばいい。」

背中に腕を回され、痛いくらいに抱きしめられた。






「俺以外の何者も、テメェを幸せにする事も傷つける事も出来ないようにしてやると決めた」






ギリギリと締め付けられて、凶悪な視線を向けられて。
けれど、もうサンジはそれが怖いとは感じなかった。

「いい意味でも悪い意味でも、お前の心を揺さぶることが出来るのは俺だけだ。」




サンジは、ゾロの腕の中でそっと目を閉じた。

・・・なんて高慢な男だ。

サンジはやっとゾロの心がわかった。


ゾロは、サンジを愛するだけでは足りなかった。

サンジが、他の何かに好意を持つどころか、
悪意を持つことにすら嫉妬したのだ。

だから、サンジとの一切の接触を絶ち。
ゾロに対して不信感を抱かせ。それは憎悪にまで発展し、いずれまた愛情に昇華させた。

「長かった・・・」

今では、サンジの中の憎悪すら、ゾロただ一人のものだ。


「やっと・・・俺と同じところまで堕ちてきたんだな・・・サンジ。」


優しい優しい声だった。心から愛おしい者を呼ぶ声だった。
だが、それは、子供の頃の無邪気な愛情とはまったく違う。



愛情というより支配に近い、
抱擁というよりは拘束に近いそれに身を預けながら、
サンジは、ほぅと吐息を漏らした。

もう逃げられない、いや逃げる気すら沸いてこない。
ゾロの思惑通り、心をもぎ取られ、身体を奪われた。
ゾロだけが全て、ゾロ以外の全てが無に等しい・・・。


サンジはそのまま目を瞑り、ゾロの体温に身を包まれると、
あれだけ想像しずらかった、自分の未来像が浮かんでくる。

きっと、これからたくさんたくさんゾロにキスをされて、
今日のことだけじゃないくらいイヤらしい事をいっぱいされる。

兄妹だと言う枷も、ゾロには何の不都合もないだろう。
そもそも、血は繋がっていないのだ。
ゾロは文武両道を絵に描いたような人間だから、
法律だの何だのを勉強して、何とかするだろう・・・。

そして、ゾロのためにウェディングドレスを着て、
ゾロの血を受け継いだ子供を身篭るのだ。


そう・・・ゾロの・・・子供・・・。

考えた瞬間に、ぐぅっと下腹が熱くなった。

恥毛の辺りをさまよっていたゾロの手が異変に気づいて、悪戯をするかのように感じる部分をつままれた。

「今一気に濡れた・・・ヤラシイ事でも考えたか?」

そんなことを耳元で囁かれ
ゾクゾクっと背筋に震えが走り、体が勝手に暴走を始める。
つぅっと、愛液が太ももを伝って流れていくのを感じた。

あれだけ怖い思いをしたのだから、
セックスと言う行為自体に恐怖を抱いてもおかしくないだろうに。
サンジの身体は少女の身体から、大人の女への身体へとあっさり変貌し、
ゾロの前に全てを曝け出している。

サンジはしばらく迷ってから、ゾロの耳元で小さく囁いた。

「・・・俺を・・・その、抱いて・・・嬉しかったのか?」

ゾロは笑みを深く刻んだ顔を向ける。

「あぁ、嬉しかった。
嫌がるお前を組み敷いて、泣き喚くお前の前と後ろを両方犯しながら、
・・・そのまま狂っちまうんじゃないかって思うくらい嬉しかった。」

「・・・俺に、だけ?俺にだけそう思うの?」

「あぁ。お前にだけだ。」

「なら、いい。ゾロが俺のものなら・・・」

「もう、ずっと前から俺の全てはお前のものだ。」

「うん・・・それで。俺もずっと前から、もうゾロのものだったんだな。」

「そうだ。初めてお前を見たときから決めていた。
お前の全ては俺が手に入れる。誰にもわたさねぇ。」

「うん・・・それなら、いい。」

サンジは、やっと微笑を浮かべることが出来た。
嬉しかった。・・・単純に。

犯されて、散々痛めつけられた身体はまだ悲鳴を上げていたけれど。
全てがわかった今では、その痛みすら甘く感じた。

「ねぇ、言って?」

「ん?」

サンジは、もう何年ぶりかにゾロに甘えた。

「言葉を言って、俺も言うから。言葉でも俺を縛って・・・?」

ゾロは自分を何も思っていないのではないだろうか・・・
そんな、虚無が広がるような思いはもう嫌だった。
だから、肉体的にも精神的にも、とにかく縛って欲しいとねだるサンジに、
ゾロは微笑みながら頷いた。











『愛してる・・・。』


二人の声が重なる。

そして、サンジは自分から股を開き、
ゾロは、その誘いに答えた。



欲しかったのはただ・・・


お互いの、『全て』




END













はいー・・・や、やっと終わることが出来ました・・・が。
・・・え、エロがないよううううううううううう(号泣)
まーどうやらこの若い二人は、このままもう1ラウンドぶちかましたようですが(爆)
むおおおおおおお!くちおしやあああああああああ!!!(ごろごろごろー!)
とゆーかとゆーか、シリアスって苦手なんですうううううううううう!!!

仕方が無いので、エロは番外編に持越しってことですね!!!
とりあえず、学生ですから。
体育館のうらなり、人気のない教室なり、屋上なりなんなりなんなりーーーー!!!
さーーーー!もう、猿みてーにまぐわうがいい!!
思いも通じ合ったみたいだしね☆(爆)

ちなみに、途中ゾロが荒れていた云々・・・ちゅー話がありましたが。
もちろん、サンジにばれないように裏でこっそり荒れておりました(爆)
当然、一見優等生ですから、やられた相手がチクる気をなくすくらい、
徹底的だったんでしょうねー・・・いやぁ、怖い男です。(人事)

































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