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欲しかったのはただ・・・


・・・俺は犯されたんだ。

サンジは、ぐったりと身を横たえながらぼんやりと考えた。

あたりにはすえた匂いが充満し、のどに絡んだザーメンのせいでごほっと咳をすると、
その衝撃で体に力が入り、こぷっこぷっと収縮した下半身の二つの穴からも愛液とザーメンが混じったものが出てきた。

女性器と・・・そして、尻の穴。
両方を、サンジは犯された。
まだ、男なんて知らない体だった。
それを無理やりに開かされて、あの大きくて、どす黒く、血管の浮き出た恐ろしげなもの。
実はまだ一度も見たことがなかった、凶悪な男性器を突き立てられたのだ。

破瓜の痛みを無理やり与えられたときには、まだサンジに余裕があった。
テメェぶっ殺す!覚えてやがれ!
そう叫んで、少しでも隙があればその腹に蹴りを入れた。
しかし・・・その蹴りが癪に触ったのか、ひっくり返されて、四つんばいの状態から・・・
今度は尻の穴を弄られた時、その時初めてサンジの心の中に恐怖が生まれた。
自分でもそうは触れないアナルを舐められ、指を入れられかき回された。
その気持ち悪さに、正直泣きが入った。それもサンジにとっては初めての経験だ。
いやだと、やめろと叫んで何とか逃げ出そうと這ったが、尻を鷲づかみにされて無理やり引き戻された。

自分が女である以上・・・たとえ胸がつるぺただろうが、背が男並に高かろうが、
男から性の対象で見られ、敵対する奴からは強姦という暴力を振るわれるかもしれないという覚悟は、
女の身でありながら、気に入らない野郎どもの喧嘩を片っ端っから買って蹴り飛ばすと言う学生生活を送っているサンジには確かにあった。
そして、どうせそこらの適当な男共と恋愛などするつもりはさらさらなかったので、自分より強い相手に出会ったら、処女を踏みにじられるだろうと言う予感はあったのだ。だからこそ、それを逆手にとって、強姦されているということは、相手は最大の急所であるペニスをむき出しにしているわけだから、そこを蹴り上げてやれば良いと考えていた。
サンジに取って、セックスなどと言うものは、その程度のものだったのだ。興味などなかった。

だが、だからこそと言うべきだったのだろうか。
セックスに関して無知ともいえるサンジには、アナルセックスなどと言うものは辞書に存在しなかった。
そして、自分の脳内になかった相手の行動や出来事と言うものは、その者に恐怖を与えるものだ。
男が自分に何をしようとしているのかわからなかった。
それはサンジを混乱のどん底に突き落とした。そして混乱がさらに恐怖を呼んだ。

・・・ずいぶん自分らしくない醜態だったと、サンジは思う。
何の力もない少女のように、泣き叫んで許しを乞うた。
自分よりもずっと体格のいい男ですら蹴り飛ばし、無様に倒れたものを鼻で笑ってきたサンジとは到底思えない。
恐怖に震え、相手の命令のままに股を開くしかなかった。
言われれば、その大きすぎるペニスをもしゃぶるしかなかった。
一瞬でも、躊躇したら尻を打たれて、酷い言葉を投げつけられた。
尻を犯され、そのナカに精液をぶちまけられる。
その後に、またマンコに突き立てられて、クリストスを弄られて、身悶えている間にまたナカだしされた・・・。

散々泣いて、そして叫んだせいで、目が腫れぼったく喉が痛い。
男からの蹂躙が終わった後も、涙が止まらずに、ほとほととシーツに吸われて行く・・・
サンジはそれをぬぐう元気もなく。
ただ、精液と血と・・・そして、認めたくはないけれど、愛液に濡れた体をぐったりと投げ出していた。


カチャリ・・・と、かすかな音がして、部屋の扉が開いたことがわかり、
サンジはビクッとその身を緊張させた。
自分を犯した男がまたやってきた。
それを感じ取った瞬間から、サンジの意思とは無関係に勝手に体がガタガタと震え始める。
歯がかみ合わず、ガチガチと音を立て、また新たな涙を流させる。
そして、自分が怯えていることに男が気がつくことによって、更に何かあるのではないかとサンジは恐怖した。

そっ・・・と、大きな手が、サンジの顔に触れ、視界を覆った。
その感触に、サンジはヒッとかすれた音を出す。
こんな自分はイヤだとサンジは思った。
強く、男なんて蹴散らせるような存在でいたかった。

酷いことをまたされるのではないかと思うサンジとは裏腹に、
暖かな手は労わる様に触れてきて、程よい温度の濡れタオルで体を丁寧に清められていった。
その優しさに、今度こそサンジの涙腺は壊れ、目を覆う手にすがり付いて泣いてしまう。

「アっ・・・ア・・・アニ・・・・・・キ・・・・・・・・・・・・っ」
「しゃべるな・・・。」

態度だけではない、声すらも優しかった。

「っ、お・・・おにぃっ・・・ちゃんっ!」

サンジは、子供のころからの呼び方で男を呼んだ。

男の名は、ゾロ・・・と言った。






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挿絵@寺田様
































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