◇◆猫のお話◆◇
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朝になりました。 サンジ君は、猫二匹の様子が気になります。 ご飯はちゃんと食べましたが、いつものように味わって・・・というよりも、 サンジを心配させないように、必死で飲み込んでいるような印象を受けたのです。 それに、普段は煩い位跳ね回ったりじゃれ合ったり、 それが過ぎてけんかをしている二匹が、 一時でも離れたら死んでしまうとも言わんばかりに、ぴったりとくっついたまま。 かといって、愛を交し合っているということでもなく、 二匹の尻尾はくたりと元気なく垂れたままです。 「やっぱ、まずかったんじゃねぇのか?」 いつのまにかに同じように猫たちを見つめていたゾロがつぶやきます。 サンジはひとつ頷くと、電話に手を伸ばしました。 |
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お昼を少し過ぎた頃でしょうか。 ピンポーンと、ドアチャイムが家の中に響きます。 それにすかさず反応したのは飼い主のサンジで、 「ぬぁみすわあああああああんん!!!!! ごめんねえええええ!!なんだか、急がせちゃってええええええええ!!!!」 などといいながら、玄関に突進してゆきます。 どうやらナミがまた家にきたようでした。 けれど、ネコ二匹。 いつもだったらナミが来た途端サンジと一緒に突進するはずのサンちゃんも、 くったりとクッションの上で寝転がったままです。 玄関では 「ごめんねサンジ君。 いい具合のポーズを取れるまで時間がかかっちゃったらしくって・・・」 「いいのさぁ〜〜〜vvナミさんにはこれーっぽっちも責任はないさv 全ては、仕事のおせぇ長っパナのせいなんだよ〜〜。気にしないでねvv」 「うん、でも、サンちゃんたちは大丈夫?」 などと、会話が進んでいますが。 サンちゃんなどは、さんざん泣いたせいであまりよく通らない鼻をぐすりと鳴らしただけで無反応です。 しかし、その時でした。 ゾロが、サンちゃんを無理やり抱き上げ、ロロの首根っこを捕まえて歩き出しました。 二匹とも、これにはさすがにビックリして、ふぎゃぁ!と声をあげます。 ロロは爪を出して威嚇までしましたが、ゾロはそ知らぬ顔で玄関まですたすたと歩いてゆきます。 そして、玄関まで連れて来られた二匹ですが。 サンちゃんとロロを見たナミさんは、すまなさそうな顔で二匹に言いました。 「ごめんなさいね、サンちゃんにロロ。 ずいぶん長い間、赤ちゃんを借りちゃって。」 二匹とも、目と耳を疑いました。 だって、そこには・・・ ナミさんの胸には、もう自分達の元には戻ってこないはずの、 可愛い赤ちゃんが居たのですから。 |
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真相はこうです。 ゾロとサンジのお友達、ナミさんは。 とてもおシャレな雑誌の編集長をやっています。 (ちなみに、もう一人のお友達ウソップ君は、カメラマンをやっているそうです。) そして、経緯はともかく。 サンちゃんとロロの生まれたばかりの赤ちゃん達にモデルの白羽の矢が立ったそうです。 ゾロとサンジにとっても、自慢の子猫たちが雑誌に出るだなんて素敵なことに頷かない理由はありません。 ですから、いい写真を撮るために、ナミさんが赤ちゃんを借りに来たということなのでした。 そもそも、飼い主のゾロとサンジだって、新しい家族にめろめろなのです。 今回、昨日の夕方に撮り終わるはずだった仕事を、 ウソップがもう少しやらせてくれと粘ったというアクシデントがあったので、 しぶしぶもう1日と了解したものの、 余りの二匹の落ち込みように、 あのサンジが思わずナミさんに急ぎの電話を入れてしまうほどですから、 二人が赤ちゃんをよそへやってしまうなんてことは、あるはずがなかったのでした。 いわゆる、二匹の早とちり・・・。 でも、そんな人間の事情なんて猫たちにはわかりません。 ただ、自分達の大切な赤ちゃんが帰ってきたことだけは理解できましたので、 何も知らずに無邪気に笑ったり、ねむねむしている赤ちゃんを、 ぎゅうっと抱きしめたのでした。 |
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ちなみに、その感動の裏で・・・ さすがはロロです。 ほっとした気持ちをそのまま怒りに転換させたようで。 八つ当たりに近い復讐は完了されました(w |
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「うっし、ちょっとの間だけ動くなよ〜〜。」 「いや、猫相手にその注文は無理なんじゃねぇか?」 「バカヤロウ!最初っから無理って決め付けちゃァ駄目なんだよ! もっと、向上心をもて向上心を!」 「はいはい・・・。」 「はい、ち〜ず!・・・って、おおー!いーんじゃねー?? 俺ってばウソップよりもカメラマンの才能あるかもしれねーぜvv」 「・・・サンの顔映ってねーじゃねェか。」 「うっせーーーー!!」 「こりゃぁ、今年の年賀状はウソップの写した奴使うしかねーな。」 結局のところ・・・収まるべきところに収まるのですv おしまい |
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・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・おまけ? ↓ |
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また伝説が始まる。(吐血) |
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