◇◆猫のお話◆◇
そのに


「んだ、テメェ。ここは今日から俺の縄張りだ。」
「はぁ?何勝手な事ぶちかましてやがる、そりゃぁこっちの台詞だ。
とっとと出てけ、ボケ。」
「それこそ俺の台詞なんだよ!!やるかゴラァ!!!」

とにかく、サンちゃんが彼と最初に交わした台詞はそれでした。


ある日、飼い主のロロノアさんが、とても嬉しそうに、
けれど少し照れた表情で
「サン。引越しするぞ。」と言って来たのです。

大好きなロロノアさんが嬉しいのはサンちゃんも嬉しいので、
喜び勇んで移動用のバックの中に入ったのですが。
新しいお家には、なんと同じくらいの大きさのオスのトラ猫がいたのです。

サンちゃんは思いました。
こいつは・・・敵だ、と。

そして、サンちゃんはロロノアさんにこっぴどく叱られるまで、
そのトラ猫と大喧嘩を繰り広げたのでした。

もちろん、そのトラ猫・・・ロロも、サンジに思いっきり叱られたわけですが。


そして、反省中のサンちゃんv


そのスルメどっから持ってきた・・!
俺にもよこしやがれ・・・ッ!

ご主人に怒られたこともすっかり忘れ、
サンちゃんはロロに絡みます。

最近サンちゃんは少々ご機嫌斜め。
どうしてかというと、昔ほど飼い主のロロノアさんがあまりかまってくれなくなったからです。
ロロノアさんがサンちゃんのことを嫌いになったわけではないと思います。
あの、大きな手で撫でてくれる優しさはこれっぽっちも変わっていないのですから。

でも、ロロの他にもいっしょに暮らすようになった、
サンジと言う人間が、特に夜のロロノアさんを独占するのです。
ですから、昔なら良く一緒の布団で寝ていたのに、
今はこの小憎らしいロロと一緒に寝なければならないのです。

でも、サンちゃんは気が付いているのでしょうか?
今の自分の行動が、寂しいからかまって欲しいという思いの現われだということに。

そして、少なくともロロにはそれが分かってしまったようで。
仏頂面をしながらも、さびしんぼサンちゃんが気になって気になって仕方がないようです。



	春です。
	とうとう猫二匹にも発情期の時期が到来しました。

	寂しがりやなサンちゃんが、
	いつものように喧嘩腰で突っかかってきたのをいいことに、
	ロロはサンちゃんを押し倒して、あれやこれやと悪戯をします。

	最初は思いっきり抵抗をしていたサンちゃんでしたが、
	ロロに与えられる刺激で目がとろんとしてきます。
	そのうち、自分から積極的にロロのペニスをしゃぶったり、
	自分からアナルをほぐしてみたり と、完全にその気になってしまいました。

	ふに・・・にゃぁ〜〜〜ん

	サンちゃんが、潤んだ目を向けてロロに何かを訴えます。

	そんなサンちゃんを見て、ロロは心の中で実に漢らしく・・・
	「いただきます!」
	と呟いたのでした。



思う存分交尾をした後に、ゾロはサンちゃんの毛づくろいをしてあげました。

はふはふと息をつきながら無意識にお尻を振ってしまうサンちゃんが、
ロロには可愛くて可愛くて仕方がありません。
ほんのつい最近まで仲が悪く、喧嘩ばかりしていたのが嘘のようです。

先ほどの交尾の際に濡れてしまった毛の辺りを舐めてあげながら、
ロロは思いました。

こいつぁ、寂しがりやだし。ほおって置くと、サンジ並に危なっかしいからな。
しかたがねぇ、俺が責任とって嫁にもらってやる。

そうやって一度心に決めると、暖かな充実感が胸を満たします。

おいサン。お前俺と結婚しろ。

そう、後ろから話しかけると。
サンちゃんは、快楽に潤んだ目を、そのまままん丸にしてロロを見つめ返しました。

なんだか、もうどうしようもなくそのまなざしが心を揺さぶりましたので、
ロロは折角毛づくろいをしてあげたのに、
またサンちゃんのアナルにペニスを突っ込んでしまいましたとさ。


《飼い主’s ピロートーク中にて・・・》

「・・・。」
「あのよ。」
「・・・あぁ。」
「俺らが飼ってる猫。オス同士だったよなぁ?」
「・・・そのはずだが。」
「・・・だよなぁ?」
「・・・。」
「猫って、オス同士でも子作りしたっけ?
子供できるんなら、俺次はメスが欲しいなぁ〜。」
「・・・っ
(今一瞬、サンジが
自分もいつか子供を生みたいとか
言い出しかねないんじゃないかと危惧してしまった)」



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